2017年4月5日水曜日

東芝の凋落

東芝 イギリスの原発会社の全株式の買い取りを発表(NHK):
4月4日 21時24分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170404/k10010937141000.html

経営再建中の東芝は、イギリスで計画中の原子力発電所の受注を目指して、3年前に買収したイギリスの企業をめぐり、共同で出資しているフランスの企業が保有する、すべての株式を事前の取り決めに基づいて買い取ると発表し、現在、目指している海外の原子力事業からの撤退に影響を与えそうです。
東芝は、3年前にイギリスの原発事業会社「ニュージェネレーション」の株式の60%を買収して子会社化し、当時のアメリカの原子力子会社、ウェスチングハウスを通じて、イギリス北西部で計画中の原発の建設事業の受注を目指してきました。

ニュージェネレーションは、フランスのエネルギー大手「エンジー」が残りの40%の株式を保有していますが、発表によりますと、ウェスチングハウスが先月、連邦破産法11条の適用を申請し経営破綻したことから、重大な事案が発生した場合には東芝が株式を買い取るという3年前の取り決めに基づいて、エンジー側が保有する株式のすべてを買い取るよう求めてきたということです。

東芝による買い取り額は、およそ153億円になる見通しです。東芝は、海外の原子力事業からの撤退を目指していますが、イギリスのニュージェネレーションについては、東芝の保有比率が100%に高まることで、今後の撤退計画に影響を与えそうです。
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この期に及んで何をやってるの?と思うかも知れませんが、これは3年前の契約時に買取プットオプション契約を結んでたことが原因です。
既に2月にはIHIから米WH株を189億円で買取りの発表をしています。

東芝、IHIから米WH株を買い取り 189億円で:
2017/2/17 20:06
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ17I9Y_X10C17A2TI1000/

 東芝は17日、IHIが保有する米原子力子会社のウエスチングハウス(WH)の株3%すべてを約189億円で買い取ると発表した。東芝は5月17日付で買い取り、WHへの持ち分は9割となる。WHの米原子力建設サービス会社の買収を巡って東芝は巨額損失を計上する見込みで、IHIも損失リスクを抑えるため売却を検討していた。

ウエスチングハウス(WH)が原子炉を供給するボーグル原子力発電所の3、4号機(ジョージア州)
 影響額や計上する時期は未定だが、東芝の自己資本や純資産が一定程度減る見込みという。

 IHIはWHへの出資を決めた際、東芝に保有する株式の買い取りを請求できる権利(プットオプション)を行使できる契約を結んでいた。同権利を使えるのは原則、2017年10月1日からとの取り決めがあったが、IHIとは一定の条件を満たした場合に早期に行使できる契約もあったことから、実際に前倒しした。IHIはWHに原子炉の格納容器を供給するなど協力関係にあるが、同関係には変更はない。

 WHにはカザフスタン国営で核燃料の製造などを手掛ける企業、カザトムプロムも10%出資している。IHI同様に買い取り請求権を持っている。東芝はカザトムプロムの動向については「答えられない」としているが、請求権を行使される可能性がある。WHを巡っては東芝は原子力の海外事業を縮小する方向で出資比率も引き下げる意向をかねて表明している。
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IHIとイギリスは買い取りプットオプションを行使したけど、まだ、カザフスタンのWH株10%分も残ってますね。
IHIは前倒し契約があったから2月でのオプション行使、5月東芝買い取りだけど、前倒しのないカザフスタンも、そもそもの契約条項にある10月には権利行使するんじゃないのかな?
約500億円?

良く、こんな馬鹿げた契約を結んだものだと呆れてしまいます。
経産省がバックにいるからとイケイケドンドンで何のリスクも想定してなかったんでしょうけど、無能の極み。

あと、このプットオプションだけでなく、中国の4基の原発の建設遅れによる債務、LNGの債務1兆円(推定)もありますね。
きっと、11日の決算発表も3度目の延期となるでしょう。


SUMMER TIME BLUES (原子力はもういらねぇ!)




この曲が収録された『COVERS』は親会社である東芝の圧力によって発売中止処分となりました。
その時の東芝EMIの新聞広告。



「驕れる者久しからず ただ春の夜の夢の如し」
東芝も、盛者必衰の理に従ってさっさと倒産すべきですね。